意外と間違いがちな毎日の入浴方法
じっくりお湯の中に体を沈める入浴方法は、一日の疲れをとるとともに体中の血行をよくして健康にも役立つとても効果の高いものです。
ですが毎日当たり前のようにしている入浴も、やり方を間違えてしまうと逆に健康に害が及んでしまうこともあります。
入浴によって得られる健康効果を医学的に説明すると「温熱効果」「静水圧作用」「浮力作用」「粘性、抵抗性作用」「正常作用」の5つを挙げることができます。
このうち最も健康効果が高いのは最初の「温熱効果」で、温かいお湯に浸かることでその人の体温を高めることができこれが体の内部にまでじっくり熱を伝えることになるとされています。
ただしこのときに重要なのがお湯の温度と入浴時間で、41度以上の熱湯に入ったり、入浴時間を15分以上にしてしまったりすると、逆に体の表面ばかりが温まり正しい温熱効果が得られなくなってしまいます。
体によくない入浴方法とは
逆に体に良くない影響を与える可能性のある入浴方法とはどういうものでしょうか。
まずもっとも体に悪いとされているのが、寒いところから急に温かいお湯に入るような急激な温度変化です。
冬場などではよくあることですが、お風呂に入る前の脱衣所が非常に寒く浴室に入ってもお湯が出るまで寒さに耐えなくてえはいけなかったりします。
こうした急激な温度の変化は心臓に大きな負担をかけ、年齢が高くなった時期にはそれが致命的な心筋梗塞や脳梗塞のもとになってしまったりします。
できるだけ脱衣所は温かい環境にし、温度変化を感じにくいようにすることが大切です。
また入浴後の立ちくらみがよく起こってしまう場合には、お風呂場で危険な転倒を起こす可能性があります。
入浴後の立ちくらみを防ぐためにはあらかじめ洗面器に水を一杯用意しておき、お湯から出る数分前に手先だけをその水で冷やすようにします。
そうすることで急激に血圧が拡張されるのを防ぐことができるので立ちくらみを防止することができます。