つらい花粉症の症状を改善するためには
毎年春先になると悩ましいのが花粉症の症状です。
花粉症は日本人の約3,000万人以上が罹患しているといわれており、これは割合にすると4人に1人ということになります。
ただしこの数字はあくまでもスギ花粉に限定しての調査研究なので実際には他の花や樹木などの花粉症を合わせたらさらに潜在的な患者数は激増することが考えられます。
花粉症になると涙や鼻水が止まらなくなり、くしゃみを連発したり目がかゆくてたまらなくなったりします。
しかもこの花粉症は子供の時に発症することもあれば大人になってから突然に発症することもなり、かつ一度発症してしまったらそのあと長期にわたり毎年同じような症状がでるようになってしまうといわれています。
花粉症の患者数は相当なものであるため、薬局ではたくさんの花粉症のための薬や対策グッズが販売されています。
毎年の症状があまりにもつらいため、本格的なシーズンが来る前にアレルギー専門医を受診して注射を打ってもらうという人もいたりします。
ですが実はこの花粉症は日々の食生活から劇的に症状を改善することができると言われています。
全ての人に同じように効果があるとは限りませんが、実際試してみて症状を気にしなくてもよくなったという人が多数いるということから試してみる価値は十分にあるといえます。
腸内の環境を改善すると花粉症に効果がある
花粉症のようなアレルギー症状は、実はその人の腸内環境が深く関係しています。
腸内環境というと便秘や下痢といった消化に関する問題だけと思い込んでしまいそうですが、実は腸内が健康であるかどうかはアレルギー症状にそのまま直結していることが明らかになっています。
これは人の「免疫細胞」という病気に対する防御をつかさどるものが腸内に約8割も存在しているためで、腸内にいわゆる悪玉菌の多い状態が続くと花粉症だけでなくあらゆる病気になりやすい状態になってしまいます。
ですのでまず普段から便秘がちであったりお腹を下しがちな人は、腸内環境をよくするための対策をとっていくことが必要になります。
腸内環境をよくするためには食生活が特に重要であり、善玉菌を活発にしてくれるための食品を多くとることで体質を改善することができます。
中でも最もおすすめなのが「ヨーグルト」です。
花粉症にはヨーグルトというのはかなり多くの場所で聞かれますが、これは腸内環境をよくしてくれる乳酸菌だけでなく花粉症の直接的な原因となるIgE抗体というものを抑えてくれる作用があるためです。
腸内環境だけをよくするなら、他にも納豆やキノコ類などもおすすめとなっていますが、より花粉症に特化した効果を得たいならヨーグルトが一番です。
花粉症に効果のある野菜もあります
腸内環境をよくする発酵食品だけでなく、野菜の中にも花粉症に直接効果があるものがあります。
例としてはレンコンや海藻類など腸内環境に良い影響のある食物繊維を豊富に含むものや、シソやいちごのようにアレルギーを防ぐ効果が高い食品です。
逆に食べることで花粉症の症状を重くする可能性がある食べ物もあります。
砂糖やアルコール、刺激の強い味付けの料理、冷たいものなどです。
こうしたものは花粉症に限らず健康によくないものとしてよく知られているところですが、特に花粉症のキャリアにとっては致命的なものであるといわれますので十分に注意してください。