鏡は風水における重要な家具
日本古来の三種の神器と言えば「刀」「勾玉」「鏡」の三つです。
このうち「鏡」は強い魔よけの効果があるものとして、神話や昔話に数多く登場してきており、今も神具として多くの神社におさめられています。
私たちの一般家庭においては普段の身だしなみのために必ずおかれているありふれた家具となっていますが、鏡そのものの神聖性がなくなってしまったというわけではないようです。
鏡は風水における重要な家具として位置づけられており、室内のどこに置くかによって住む人の運勢を大きく左右することになるとも伝えられています、
風水では鏡は「水」を象徴するものとなっていて、他にもガラス製の陶器や水槽なども同じような意味を持ちます。
水は気の流れを遮ったり、別の方向に流す力を持つものともされているため、室内全体の気の流れを重視する風水においてはどこに鏡があるかによって力の場所が異なることになります。
これはもともとよかった流れをよくないものにしてしまう可能性があると同時に、よくなかった流れを変えて幸運を引き寄せることができるようにする効果も期待することができるということです。
室内における鏡を置く最良のポイント
鏡を室内に置くときに最もよいとされるのが「西側」です。
風水における「西」は金運や恋愛運をつかさどるものでありよい流れを呼び込んでくれるとされています。
より効果を高めるために「水」と相性のよい植物を置くことがいいとされていて、もし西側に玄関のある家庭なら鏡と一緒にお花などを生けておくことがすすめられます。
鏡にきれいな植物が映りこむようにしておくとさらにベストです。
それと鏡を置くと必ず室内のようすが映りこむようになりますが、この部屋が汚れていると金運を逃してしまうといわれています。
鏡にきれいな部屋が映るようにしておくだけでもよい運気を導きいれることができるでしょう。
室内に置いてはいけないとされる鏡の場所
反対にできるだけ鏡を置かない方がよい場所もあります。
まず一般的によくないとされているのが、リビング、子供部屋、寝室などです。
特に寝室に鏡を置いたときに寝ている人の姿が映りこむ場所になってしまっているのはよくないものとされています。
寝室がドレスルームになっているという人も多いことと思いますので、そうしたどうしても鏡を置かないといけない場合には普段はクローゼットの中にしまいこんでしまうか、もしくは鏡用のカバーなどを使って室内が映りこまないようにすることが望ましいです。
またさきほど西向きに鏡を置くのがよいと書きましたが、玄関近くに置く場合正面玄関と対峙するように向き合わせるのはよくないこととされています。
これは玄関から入ってくる気をそのまま跳ね返してしまうことになってしまうからです。
一つの室内に複数の鏡があるのも危険であるとされ、とくに合わせ鏡にはならないように気を付けましょう。