頑固なトイレの汚れに!重曹&クエン酸のダブルパワー

投稿日:

掃除効果最強と言われる重曹とクエン酸

大掃除の季節になると必ずあちこちで言われるようになるおそうじTipsですが、実はその内容の多くは何十年も前から変わらないものであったりします。

掃除をするためにドラッグストアやホームセンターに行くと、ずらりと掃除用洗剤が多くのメーカーから販売されているところを見かけます。

洗剤にも価格の上下があり、「高いものの方がよく落ちるのかな?」といったどこが違うんだろうという悩みを感じたりします。

ですが実際にはそうした洗剤に使用されている含有成分はあまり大きな差はなく、ほとんどが「重曹」と「クエン酸」の力によるものであったりします。

市販されている製品の成分表示を見てもこの二つのいずれかは必ず表記されているものと思います。

そこで考えるのが「だったらそのままの成分を使用すればいいんじゃないか?」ということです。

これは確かに正解で、余計な成分が加わっていないぶん上手に使用すれば市販品よりも安くきれいに室内を清掃することもできます。

しかしそこで注意をしてもらいたいのが、そのままの成分として掃除に使用する場合、使用する場所を間違えてしまうと想定外のことが起こってしまうこともあるということです。

市販品が台所用やトイレ用として分類されているのは、そうした場所ごとに適した成分をまとめているためです。

もし間違った使用をして住宅に何らかの傷ができてしまっても当然製造元メーカーに責任を押し付けることはできませんのでその点はまずしっかり理解しておきましょう。

クエン酸と重曹の成分の違いと特徴

まずよく並んで紹介されることのある「クエン酸」と「重曹」ですが、この二つは全く異なるものです。

クエン酸と重曹でまず最も違うのはアルカリ性の度数です。

重曹は別名炭酸水素ナトリウムと言われていますが、性質は弱アルカリ性で油汚れに強く、研磨剤としてもよく使用されています。

料理にもしばしば使用されており、食用重曹として販売されているものを使ってあく抜きや固い肉の筋とり、パンやケーキの膨張をさせていきます。

一方のクエン酸は反対に酸性質を持っており、そのためアルカリ性の汚れをとることに強い効果があります。

具体的には水垢やせっけん汚れといったもので、住宅内の水回り特有のこびりついてとれない汚れやくすみを一発で取り除いてくれる強い効果があります。

クエン酸で最も注意しなければいけないのが、塩素系の洗剤に混ぜてしまうと有毒ガスを発生する性質を持つということで「混ぜるな危険」と書かれている洗剤は必ずこのクエン酸が配合されています。

また大理石にクエン酸やクエン酸系洗剤を使うと酸によって溶けてしまうので十分注意をする必要があります。

重曹とクエン酸を混ぜると劇的効果が生まれる

そんな性質の異なる重曹とクエン酸ですが、実はこの二つを混ぜることでとても強い洗浄効果を得ることができます。

重曹とクエン酸を混ぜてみるとすぐに炭酸ガスが発生して発砲作用が起こります。

初めて見るとびっくりしますが、これを汚れを落としたい部分に使用するとかなり深い汚れでもいっぱつでとれるような素晴らしい効果を発揮します。

もちろん有毒ガスが発生するということもありません。

特に効果を実感できるのがトイレやお風呂のしつこい水垢で、重曹とクエン酸を混ぜたものを付けてそのままこすれば大抵の汚れは落とすことができます。

黄ばみや水垢ダレができてしまっているものにも対応可能なので、あきらめず試してみてください。